高梨沙羅 銅メダルおめでとう 上川町を旅して感じたこと

平昌オリンピック女子スキージャンプノーマルヒルで、堂々の3位銅メダルである。
ワールドカップで表彰台に上がることなく、結果が出ない中で銅メダルを取れたのは、今回は実力を精一杯出せたのではないだろうか?

高梨沙羅と言えば、どうしても出身地の上川町のことを思い出す。
上川町といえば、層雲峡があるところで、夏場は登山、冬はスキーなどで出かけることが多い町である。
年に1度は泊まりを兼ねて出かけたりもする。

町は非常に小さく、30分もかからないで歩いてしまえる。
夜飲みに行けるところも1件ぐらいしかなく、午後8時になるとほとんどの店が閉まってしまう。
夕飯をホテルや民宿でとったあと、街に繰り出すと本当に寂しい、小さな商店街もほとんどがしまっている。
ただし、小さなJR上川駅だけは、交通の要所のようで、深夜まで列車の発着があり、煌煌と明るさを保ち周囲の風景から浮き上がっているように見えていた。

そんな上川町であるが、どこの商店、スーパー、公共施設、もちろんJR上川駅も、水色の高梨沙羅を応援するポスターが貼られている。
どこへ行っても、綺麗に貼られているのである。
本当に町をあげて応援をしていんだなぁと、感じる。
小さな町をあげての応援である。

同時に本人はかなりのプレッシャを感じているのではないだろうか、とも思った。

ソチオリンピックの時は、ワールドカップで連戦連勝のころで金メダル確実と言われていた。
絶好調の中で臨んだソチオリンピックでは、4位と本当に不甲斐ない結果に終わってしまう。
日本中の人の期待に応えることができなかった。

今回はソチオリンピックの雪辱を果たすため、平昌に来た。
決して調子が良かったわけでも、ワールドカップでも表彰台に登ることができたわけでもなかった。
メダルは難しいのではないかと、思う人も多かったのではないだろうか。

そして今回の銅メダルである。
高梨沙羅自身はもとより、上川町の人たちも本当に喜んでいることだろう。
同日、スケートの高木美保が銀メダルを獲得した。とても素晴らしいことである。
しかし、テレビの報道ぶりを見ると、あのソリオリンピックの痛い経験を超えた、高梨沙羅を称賛する声の方が強かったように感じた。

なんだか近いうちに、また上川町に行ってみたい。そんな気がした。

フライングガールズ 高梨沙羅と女子ジャンプの挑戦
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文藝春秋